買い物をするときに大事なのは、信頼だと思う。
モノやサービスにお金を払う時、その商品自体への信頼がまず必要だ。
今の自分の悩みを解決してくれるはず。
もっといい状態を実現してくれるはず。
そういう確信に近い気持ちがあってはじめて、「よし、買おう」となる。
自分で棚やラックから商品を手にとってレジまで持っていくような場合は、商品そのものへの信頼によって買うか買わないかが決まる。
値段は安ければそれに越したことはない。血眼になって1円でも安いものを探すなんてことはあまりしないけど、それでも最安値という響きは甘い香りがするものだ。
あとは誰か人を介して買い物をするということもある。車、家、ブランド品、保険といった、いわゆる高額品に多いケースだ。この場合、商品への信頼ともう一つ「人」への信頼が購買決定に大きく関わってくる。
販売員や営業の人間がよかったから少々高くてもその人から買ったとか、逆にその人が気に入らないから買うのをやめた、なんて経験をしたことがある人は多いんじゃないだろうか。
これがそのままネットでの買い物にも当てはまることがある。
ネットの場合、個別のネットショップ、アマゾンや楽天といったモールだと、基本的には自分で選んでカートに入れる方式だ。商品はどこで買っても同じなので、一番の決め手は価格になることが多い。
人の意見という意味でレビューを参考にすることがあるかもしれないが、そこは実際のところ玉石混交だ。自演レビューもあり得るので、信頼性はそこまで高くない。
では人への信頼でネットでの買い物が決まるのはどこかというと、ブログやYouTubeを経由したアフィリエイトだったりする。
この人が言うなら間違いない。
この人から買いたい。
そこに「信頼」があるから、おすすめされたらわりとすんなり買ってしまうということはあるだろう。
さて、ではその「信頼」はどのように得ればいいのだろうか?
まずは実績があることが何より大事だ。その人が自分の悩みを解決してくれたり、願望を叶えてくれるという実感である。
じっくり話を聞いてくれる。参考になるアドバイスをしてくれる。知識と経験が豊富で頼りになる。
そういったことの積み重ねが信頼につながるということに異論はあるまい。
その実績を補う形で、感情レベルで意外と馬鹿にできないのが、そこに共感があるかという点だ。
「あ、この人、私と同じだ!」
この感覚を抱くと、人は人を簡単に信頼してしまう。それゆえ詐欺まがいの案件なんかはよくよく注意が必要なのだが、いずれにせよこの共感を引き起こすというポイントは押さえておいた方がいい。
そのためにもっとも簡単にできることは、自分のパーソナルな情報を差し出すことだ。
独身、既婚、子どもの有無、年代、性別、住まい、職業、趣味、悩み、などなど。
自分と当てはまるものが多ければ多いほど人は共感しやすくなり、信頼しやすくなる。その上で「これいいですよ」と言われると、「じゃあ私も」となる。
個人情報の取り扱いに注意しながら、うまく自分の基本情報使うこと。
これが誰でもかんたんにできるわりに、なかなかの信頼を得ることができる方法である。
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