有隣堂という書店のYoutube チャンネルを観た。
ある作家さんが作業する様子を定点カメラで丸一日密着している動画に、度肝を抜かれた。なんと24時間で一度も食事をとらないのだ。レッドブルを一本飲んだだけ。本当にそれだけだった。
スタジオにはブッコローという進行役のキャラクターと作家が並び、簡単な紹介などを済ませてから密着動画がスタートする。作業中は早送り再生されるが、一向に食事をとる気配はない。執筆の合間には、本を読んだり、映画を観たり、シャワーを浴びたり、着替えたりするのだが、なぜか食事はとらない。
ブッコローは何度も叫ぶ。
「ご飯食べましょうよー」
「食事しましょうよー」
作家はそのコメントを微笑みながら聞いている。
結局そのまま食事をすることなく動画が終了。
ブッコローはすかさず質問する。
「本当に食べてないんですか?」
作家は答える。
「だって、食べるよりも書いていた方が楽しいんだもの」
かなり特殊な人のようではあるが、売れっ子の職業作家の作業量をうかがい知るには十分すぎるほど衝撃的な内容だった。
質と量はどちらが大事か、みたいな話がある。
これは確実に「量」だ。
すぐれたクリエイターは、もれなく多作だという。
プロですら無茶苦茶な量をこなすのだ。
アマチュアが量をこなさないで、質だの何だのいうのは100万年早い。
とにかく書かなければ話にならない。
淡淡と手を動かすのみである。
■有隣堂しか知らない世界(YouTube)
【どんだけ稼いでるの?】職業作家の1日ルーティン ~有隣堂しか知らない世界067~
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